saikaanin’s diary

転職ばかりしていたわたしの過去

物語に思うこと1

映画 ”猫と、とうさん”



神戸のシネリーブルで2023.8.11より公開
上映期間が多分短いので急いで行く

タイトルからして猫好きの人は
「あっ、どうしよう観たいな
でもドキュメンタリーっていうても
わざとらしいのとか嫌だしな・・・」

と悩んでしまうと思われる
猫好きは警戒心が強いのだ

この映画は猫の飼い主が
彼らを飼い始めたキッカケと
その生活を追ったストーリー

重要な点は飼い主が
アメリカ人の男性だということ

・俳優
・技術者
・ホームレス
・消防士
・スタントマン
・トラック運転手

この作品の監督マイ・ホンは女性
ご主人が猫を飼い、愛するようになった
ことで内面に深くポジティブな変化があり
同じような男性を探しそのストーリーを
記録したいと思うようになったそう

私は猫は狭い範囲でないと生活できない
あまり移動させることは彼らのストレス
になると思い込んでいたのだけど
それは環境によるのだと分かった

だってトーラという猫は
飼い主のトラック運転手デヴィットと
一緒に車で移動し、山登りするときは
リュックに入り悠々とその眺めを
見ている

未知の人々がSNSでトーラを知り
480kmの道のりを車を飛ばして会いに
くる熱狂ぶり!
アメリカ人のこういう所が好き

そしてもう一つ
私は猫は静かなところを好むのだ
と思っていたけどそれも違うみたい

ある日ノラ猫が消防署に
迷い込んでくる
署員たちは何となく猫を受け入れ
いつの間にか彼らに安らぎを
与える存在になっていた・・・
フレイムと名付けられそして彼は
とても賢かった

消防署といえばあの大きい消防車が
サイレンを鳴らし何度も出入りするところ
フレイムは消防車で休むことがしばしば
でもいざサイレンが鳴り始めると
車から離れ安全なガレージの脇へ移動する
みんなの邪魔はしないのだ

そしてサイレンにも動じない

私も猫を飼っているが狭い家に
二匹閉じ込めた状態なので
かわいそうだなと感じることがある

一匹は時々家の前を散歩させる
事もあるけれどお向かいのお庭に入って
落ち着いてしまうので、それはそれで
困りもの

そして猫の飼い主ではなく
TNR活動をする人もいる

自分の住んでいる地域にあまりに
ノラ猫が多くその保護活動を
する人だ

淡々と猫を捕獲し、避妊手術をし
地域ねことして世話をする
実は私これが一番重要なんじゃ
ないかと思った

彼は明らかに自分たちの活動で
ノラ猫が減ったと実感している
でもこれがいつまで続くのかわからない
ということにストレスを感じている

なにせ彼は仕事以外の時間の
大半をこの活動に費やしているからだ

アメリカ人の男性は猫を飼っていること
猫好きであることを公言しない
変わり者、女々しいやつと
思われるからだ
気の毒だな、マッチョ国アメリ

映画の記憶は時間がたてば
どんどんなくなって行く
どんなに感動しても、だ

別に映画でなくても本でも
誰かの講演でもコンサートでも

ちょっとでも記憶に残しておきたい
そしたらほんの少しかもしれないけど
自分の人生が満ち足りたものに
なるような気がする