saikaanin’s diary

転職ばかりしていたわたしの過去

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

14.その男ショーター・ウォン①

マリアはぼんやりと部屋を眺め ソファーに座っているあれから何日経ったろう 葬儀と警察の事情聴取 ゲイリーの母と二人でいったい どうやってそれらを進めたのか ほとんど記憶にない悲痛な塊をかかえたまま・・・顔が涙とアルコールでべたついている ここし…

13.紫の雨⑤

結局ショーターはそのジムであの黒髪の女 に二度と会うことはなかった 多分入れ違いで退会してしまったか あのときは見学と体験のみだったのかもしれない five months later 5ヶ月後 「ねえゲイリーコインランドリーに行くんだけど 他に洗濯ものある?」 「…

12.紫の雨④

「ミスターウォン!」 「あ、呼んだ?」 「こちらにあなたのインフォメーションを登録して」 金髪碧眼のナイスガイがショーターにタブレットを渡す免許証、カードナンバーなど必要事項を入力していくボクシングには以前から興味があったショーター いくつか…

11.紫の雨③

ゲイリーの読み書きの上達とともに、マリアのボクシングの 腕も上がって行く 2人にとってこの二つの習慣はなくてはならない事になっていた「なあ、マリア一つ教えてくれねえか。嫌なら話さなくてもいいよ」 「…?」 「なんでそんなに熱心にボクシングをする…

10.紫の雨②

ショーターとの張大飯店での初日イージュンはぶっ倒れそうになった翌日寝坊をし、学校へは遅れてしまった…「イージュンどうしたの?」 韓国人のイ・ジアが声をかける イージュンはぼうっとした頭で 「うん、寝過ごしちゃった」 フレンチガールのジャニが 「…

9.紫の雨①

ショーターは人使いが荒いマーディアは英語を勉強中のイージュンを気遣い 仕込みや買い出しなんかさせなかったショーターは違う「店をでてまっすぐ1ブロック歩いたとこを左へはいると”景気商行”って店がある。 そこで〇〇と△△を買ってきてくれ。帰ってきた…

8.マリアとゲイリー②

ゲイリー用にマリアは絵本を買いに書店へ向かう。 誰かに絵本を買うなんて実はマリアは初めてだ2人は夜からの練習後ダイナーで勉強をする 絵本を開きマリアは丁寧にゲイリーに読み、書き を教える 彼は文字を覚えはじめると 恐ろしく早く吸収していった 「ゲ…

7.マリアとゲイリー①

マリアは3件目のボクシングジムを後にすると スマホの画面で次の場所を確かめた「ファイト・クラブ」(なんかそのまんまのネーミングだねえ…) フロントで説明を受け見学をさせてもらう リングの中でスパーリングをしている 浅黒い肌の男に視線が吸い寄せら…

6.黄色い砂⑥

「ショーター別にいいのよ、お店は閉めてもらって ほんの数日だし、ただあの子の様子を見てもらえれば…N.Yに来た ばかりで、たった一人にするわけにはいかないし」「ええー!マーディア大丈夫だよお。一人で。学校も明るいうちに終わるし 、絶対一人で夜遅く…

ここ最近は、どうやってまとめるか考え 二次小説はどこに投稿するのがよいかネットで検索していると…あら不思議あっという間に時間がたちもう寝る時間そんななにも進まぬ毎日を過ごし 誰にも読まれずともよいわ(これは本心) けどショーター好きのひとには一…