6.黄色い砂⑥
「ショーター別にいいのよ、お店は閉めてもらって
ほんの数日だし、ただあの子の様子を見てもらえれば…N.Yに来た
ばかりで、たった一人にするわけにはいかないし」
「ええー!マーディア大丈夫だよお。一人で。学校も明るいうちに終わるし
、絶対一人で夜遅くに出かけたりしないから」
マーディアは本心を言わない
(だってイージュンは、せいぜいここアメリカじゃ中学生くらいにしか見えない
誘拐や強盗にあったら大変だわ)
「いんや。店も開けるよ、閉めてる間に変な連中にどーにかされても困るしな」
とショーター
イージュンはちょっとひるんだ
(なんでショーターが絡むと、物騒な雰囲気になるんだろう…)
だってあのときもリュウとよばれた男は誰かに襲撃されたようだったし
ショーターも銃を持っていた
「じゃさ、私ホテルにでも泊まろうか?」
「NYはホテル代がバカ高い、やめとけ
ーそれとも俺になんかされないか心配してる?ははは!
大丈夫お前みたいなちびに興味ねーから」
(ー無神経な男…私だってあんたなんかに興味ねーよ!)