saikaanin’s diary

転職ばかりしていたわたしの過去

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

21.あなたは私に、あなたが何者であるかを証明する必要はない➃

「最近ショーター迎えに来ないね、イージュン? まさか、喧嘩でもしたの?」 それを聞いたイージュンの表情が硬くなったので イは、(しまった!)と思いすぐに話題を変えようとしたが 「ううん。ショーター忙しいんだ。店以外の用事が。 それよりねえ、また…

20.あなたは私に、あなたが何者であるかを証明する必要はない③

マリアはスマホに 【銃撃戦、○○ストリート、ゲイリー 死】 おもいつくワードを打ち込み画面にあがる 動画やコンテンツに見入る すると・・・”オーサー、アッシュ・ストリートギャング、チャイニーズマフィア ゲイリー、巻き添え” (いまどき白人のストリート…

19.あなたは私に、あなたが何者であるかを証明する必要はない②

「よお、姉貴そのワンピース着るの久し振り だなぁ…!うん?」 マーデイアだと思い、その後ろ姿に声をかけた ショーターだが、振り返った顔はイージュンだ 「あれ?!お前髪切ったのか?」 「うん、友達が美容師でバッサリ切ってもらったの それと、このワン…

18.あなたは私に、あなたが何者であるかを証明する必要はない①

「ねえ、イージュン今日はお店休み?」 韓国人のイ・ジアが休憩時間に尋ねる 「なに?遊びに行くの」 「実はね・・・」耳打ちされイージュンはちょっと驚き 「えー!大丈夫かな!!」 「アメリカでの貴重な経験になると思うけどな」 とイ少し離れたところか…

17.その男ショーター・ウォン④

「おーい、イージュン今日は床磨くぞ 洗剤もってきてくれ。え?どこにあるか知らないって? ちょっと待ってろ・・・」 ホールを毎日小さい体でちょろちょろ動く イージュンの姿を、ショーターの友人たち ボーンズ、アレックス、コングはまるで自分の娘か 妹…

16.その男ショーター・ウォン③

ショーターは偶然にも半年ほど前にボクシングジムで 見かけた(あの黒髪の女)マリアと知り合いになり 天にも昇る気持ちだ まさかこんな形で・・・再会できるなんてショーターは足げに彼女のところへ通う「よ、どーだい具合は?」 「あ、もう大分いいよ。あ…

15.その男ショーター・ウォン②

その男はショーター・ウォンマリアが目を覚ますと紫の髪の男と、誰か女がいる ここはどこだろう「勝手に連れて来ちまってわりいな。でもぶっ倒れた あんたをあんなところに放っておくわけにはいかなくて・・・ ここは刑事のアパートメントなんだ安心しろ で…