19.あなたは私に、あなたが何者であるかを証明する必要はない②
「よお、姉貴そのワンピース着るの久し振り
だなぁ…!うん?」
マーデイアだと思い、その後ろ姿に声をかけた
ショーターだが、振り返った顔はイージュンだ
「あれ?!お前髪切ったのか?」
「うん、友達が美容師でバッサリ切ってもらったの
それと、このワンピースはマーディアがどうぞって」
ショーターはサングラスを額の上へあげ
じっとイージュンの顔をみると
「似合ってるぜ!いい女じゃん」
ショーターの眼差しにイージュンは
体がかっと熱くなってしまい、どう言葉を
かえしていいのかわからなくなった
「なんだよ、赤くなって・・・ああっと、
そうだ前からイージュンに言おうと思ってたんだけど
どっか観光したいとことかあるか?店の手伝いばっか
させて・・・さ、遊ぶ暇もなかったろ?俺が連れて行けそうなところで、
だから思いついたら教えてくれよな、な?」
ショーターはさりげなくイージュンのうなじに手をやり
にっこり笑う
(ショーターの裸の目がこんなにきれいだなんて
知らなかった)
イージュンはうんうんと何度もうなずいた