寝る前ショーター7

フレデリック・オーサーの元型
は、「カリフォルニア物語」では
サイファン・グレアム
という、ヒースの通っていた高校の
札つきの悪人ではなかろうか

麻薬の売買もする、学校にとっても
うっとうしい存在
確か父親か親戚が学校関係の有力者で
何回も落第してんのに、学校から追い出されない
だから、顔がとてもふけている

こやつは、ヒースと、しばらく行動を
共にしていたんだけど、ヒースが
ホールディンというとってもイイヤツ
(陸上部のマネージャー)に説得され
大きな陸上大会に出場する事を決めると逆上

ヒースに麻薬をうち中毒にさせてしまう

明るい方へと向かうヒースを妬ましく
思ったのだろう

オーサーもそうなんだろうな

ひどい過去を持つアッシュの心には
奇跡のように美しい部分があって
それ故スキップやショーター、そして英二・・・
という素晴らしい人間に愛される

それが許せない

オーサーの心の低音部にずーっと
それが響いていて、そして自分の右手が
アッシュから、銃を使えなくなる損傷を受けた
事も相まって、アッシュに異常に執着する

オーサーは身も蓋もないほど
悪人で血も涙もないというたとえがぴったり
同情も共感もだれにもされない
頭が空っぽの・・・

「おいおいおっかさん、めちゃくちゃ言うなー」
「あたりまえだショーター！」

私はオーサーと月龍とエイブラハムがどうしても
許せんのだ！！！！当り前だがディノもだ！

「おっかさん・・・もう寝た方がいいぜ」
「・・・・・・」