寝る前ショーター40
黄色い砂 (イージュンが来る前~来たぐらい 編)②
ったく!じょーだんじゃねえ!!
どこの馬の骨ともわかんねえ奴を
俺たちの店に
長期滞在させてしかも俺の部屋を貸すだの
くそ!なにが語学留学だっ!
この辺にいる俺を慕ってくるガキどもは
ろくに学校もゆかねえ、親にもかまって
もらえねえ・・・将来はクソみたいな
チンピラになるしかないような連中ばっかだ
だから俺はそいつらをまとめあげ
なんとかなんでもいい、裏社会じゃない
まっとうな仕事につけるように
がたがた不器用ながらも動いてんのに・・・
「おい、スキップ」
「なに、ボス?」
「張大飯店でなにかあったのか?」
「あ~・・・」
スキップは苦笑しながらアッシュに話す
「へぇ、それでショーターの機嫌が悪いのか」
「この前ボーンズと張大にいったんだ。
そしたらいたよその女の子。
マーディーにすすめられてその子の
作った料理食ったけど、美味かった!!」
プルループルー
アッシュのスマートフォンが鳴る
「うん?マーディーからだ」
『アッシュ、元気?突然で悪いんだけど
ちょっと力を貸してほしいの・・・』
スキップは電話で話すアッシュを
静かに見つめている