寝る前ショーター47
黄色い砂(イージュンがN.Yに来てから編⑧)
「ショーター、今日来たお客さん
炒飯と汁ソバばっかり食べてたね」
「ああ、簡単ですんでよかった」
片付けを終えて俺は先にシャワーを
あび、イージュンに
「おーいシャワー空いたぞ」
と呼ぶと・・・返事がない
聞こえなかったのかな?
ホールをのぞくと椅子に座ってる
「おい!聞こえたか?」
頭を前後にゆらゆらふってる
ああ、居眠りしてら
ちょっとこき使いすいぎたかな
テーブルの上には英語の教科書
メカニカルペンシルは床に落っこち
それでも俺の気配には気付いたらしく
のろのろ椅子から立ち上がると
「シャワー入る・・・」
自分の体を引きずるようにシャワー室に
消えていった